脳のトレーニング「鼻をつまんでコーヒーを飲む」

普段、コーヒーを飲むとき、自然とその色や香りを楽しみながら飲んでいます。それが風邪を引いて鼻が一時的にダメになった途端、状況は一変してしまいます。

まったく香りが感じられなくなり、コーヒーが味気ないものであることに気づくのです。コーヒーを飲む際、脳の中では無意識のうちに、さまざまな記憶が統合されます。

コーヒーという茶褐色の液体が持つ香りを、飲む前にある程度予測できるのは、脳の中にコーヒーの視覚的な記憶が残っているからです。

しかし、コーヒーの香りがまったくしないとなると、それはいままでにない新しい感覚になり、脳を刺激することができます。そこで、鼻をつまんでコーヒーを飲んでみてください。

普段だったら、香りの刺激が鼻の粘膜や嗅神経を通って脳に入り、脳の中で香りが分析されるのですが、その香りがないため、脳は、舌の味覚だけで口の中に入ったものを分析しようと努力します。

こうなると、脳も必死です。いつもなら、無意識のうちに分析できるはずガが、勝手が違うため、「これはおかしい。何だろう」と一生懸命考え始めます。コーヒーに限らず、普段食べ慣れたものを鼻をつまんで食べてみましょう。意外な食べ心地がするはずです。こうした違和感が脳への刺激になるのです。