脳はもっともっと鍛えられる

感動したり、驚いたり、怒ったりという精神活動は、脳の中でホルモンが変化し、一部分の脳神経細胞が電気的に興奮することによって起こります。

また、脳はからだを動かす中枢でもありますから、外から入ってきた情報に反応し、運動の命令を手足やからだにだします。そのほかに、手足、皮膚といった五感で感じた情報を分析する感覚の中枢でもありますし、感情と運動機能、感覚を結びつける仕事も担っています。

脳は、こうした処理を、瞬時に、無意識のうちに行なつていますので、一度に複数の処理だって難なくこなします。車の運転をしながら音楽を聴き、彼女のことを考えるなんて芸当は、脳にとっては朝飯前なのです。

脳は使った分だけ変化する

さらに、脳は「使えば使うほど変化する」という性質を持っています。コンピューターの場合、同じ計算を何度繰り返しても、そのやり方に変化が加わることはありません。
したがって、自ら進化することなど決してありません。

一方、脳は、常に最高速度で対応できるように、自らを変化させていきます。これが脳とコンピューターの大きな違いです。脳がこのように自らを変化させていけるのは、脳を構成している「脳神経細胞」の存在によります。

脳神経細胞は、互いに「軸索」や「樹状突起」によって結ばれ、ネットワークを形成しており、外からの刺激を受けるたびにそのネットワークを変化させていきます。

それゆえに、脳は外の刺激に対してどんどん変化していけるのです。「脳は変化する」ということは、脳はもっと鍛えられるということです。

好きなことを続ければ脳は元気になる

脳は、好きなことをやっている限り、あまり疲労を感じません。それどころか、好きなことをさらに極めるために変化していきます。
脳が変わるというのは、脳神経細胞どうしのネットワークが変化することです。これは、脳の中にいままでなかった回路をつくることを意味しています。
回路が増えれば、情報の行き来がずっと速くなります。ということは、脳神経細胞どうしのネットワークを増やしていけば、脳の働きはどんどんよくなるのです。

それには、とにかく外からの刺激を増やしていくことです。これは難しいことではありません。英語を学ぶのが楽しい人は、左脳がどんどん語学を学びやすいように発達していきます。一方、絵を描くといった画像的なことに関心のある人は、右脳の機能がさらにアップしていきます。