情緒不安定は目を悪化させてしまう

新学期になると、視力の低下を訴える子供が増えます。小学校、中学校をとわず、とくに新1年生にその傾向が顕著に見られます。この理由はいくつか考えられますが、一番大きな理由は、環境の変化と、それにうまく対応できないためにおこる、不安や緊張といった心の問題があげられるでしょう。

近視になった小学校1年生をもつ母親は、「学校に入って急に本を読む機会が多くなったからだ」と思い込んでいることが多いようですが、それはほんの小さな要因でしかないのです。本を読むときの姿勢が悪かったり、夜ベッドの中で暗いあかりを頼りに本を読んでいたりすれば、もちろん眼にいいわけはありません。

しかし、それよりも重大なのは、はじめての学校生活になじめなかったり、大勢の中に放り込まれて不安になってしまうといった神経質な子供が、眼を悪くしていることが多いのです。それまでは何の不安もなしに思いどおりにすごしてきたのに、突然環境が変わり、しかもまわりのおとなから「しっかりりしなさい」「はやくしなさい」「どうしてみんなと同じことがやれないの」とせかされると、小さな胸は不安でいっぱいになり、休も心も緊張してしまいます。

精神の緊張は必ず眼の緊張も引き起こします。もし自分の子供が視力が低下したと気づいたなら、心の中を心配してあげてください。そしてその中に潜む不安を取り除くことを考えてほしいのです。

具体的な眼の泊療は、それから考えてもけっして遅くはありません。「悲しみのために目の前が真っ暗になった」「怒りで何も見えなくなってしまった」この中には真実が含まれているのです。心も身体も他の部分に悪影響を与えるものは眼とけっして無関係ではないのです。