眼鏡なしで視力が回復する理由

眼は、よくカメラのレンズにたとえられます。眼でとらえた光が水晶体(レンズ)をとおり、網膜に達したときにピントが合っていれば鮮明にはっきり見えるのです。

しかし、カメラでは、異なる距離の物はそのたびにピントを合わせなくてはなりません。ところが、私たちの眼は正常な状態であれば、遠くの物でも近くの物でもは鮮明に見ることができます。
つまり一瞬のうちに焦点を合わせるのです。

「異なった距離の物が見えるのは、眼の水晶体の形が変化することで焦点を合わせているからだ」とするヘルムホルツ説は、現在でもかなりの範囲で容認されています。「近視の眼は水晶体が厚くなった状態で、そのために焦点がずれて、遠くの物が見えにくくなる、そして眼に入る光の角度を調整するために近視用のメガネが必要だ」という定説はヘルムホルツ説が基本になっているのです。

ところが20 世紀の初め、ウィルリアム・ホレイショ・ベイツという博士が「異なった距離の物を見ることができるのは、眼筋が変化して調整しているからである」と主張したのです。

「眼は、6つの筋肉(4 つの直筋と2つの斜筋) に支えられていて、遠くの物を見るときには直筋の力によって水晶体は平らに引っ張られ、逆に近くの物を見るときには斜筋の力で水晶体を締め付けて、どんな距離でも焦点を瞬時に合わせることができます。

つまり、眼筋が正常であれば、見たい物に焦点を合わせることができる」というのがベイツ説です。ペパード博士が学んだ医学もヘルムホルツ説による学説でしたが、これだけでは多くの屈折異常の患者の眼を泊すことができませんでした。

博士は、カメラでもレンズの形は変わらないのに、奥行きの長さを変えることにより正確な映像をとらえることに気づき、眼球の形を強力な眼筋の作用で調節し、正しい映像を眼底の網膜上に映すことができるかもしれないと考え、ベイツ説も併用して、患者の眼を治す眼筋体操を考案して実行してみると、眼をメガネの助けなしに正常に戻すことに成功しました。

この方法により数えきれない程の多くの患者の眼を治してこられました。博士によれば近視、遠視、乱視など眼の疾患のほとんどは、この眼筋を酷使した結果なのです。

悪い習慣や過度の疲労、そして神経的ないらだちなどが原因で眼筋は緊張を強いられ、次第に弱ってきます。弱った眼筋では、見たいものに照準を合わせられません。

メガネやコンタクトレンズは一時的な対策になるかもしれませんが、正常な眼筋のカを取り戻すことはできないのです。かえって症状を悪くすることにもなりかねません。眼をよくしたいのなら、正常な眼筋に戻すことです。そしてそのためには効果的なトレーニングが必要なのです。それとともに、毎日の生活の中で眼を悪くしないよう気をつけることが大切です。

普段からルテインなどを摂るのもおすすめです。