うつは再発傾向が強く、緊張が続き眠れなくなったら危険

自分の限界を知り、無理を決してしないことが大事

うつは、再発しやすい病気の1つです。うつははほぼ半数が再発することやぶり返すと以前よりもうつ症状が重くなったと感じる患者さんが多いことが報告されています。

しかし、うつのサインを早く見つけて治療を行えば、再発しても重症化しないですみます。実は、私も50代前半に軽いうつ状態を発症したのですが、早期発見が功を奏し、いまは普通に仕事もできています。

私のうつは、心療内科の医師としての経験が浅かった時代に始まりました。当時、うつや境界型人格障害などの患者さんに対して真剣に取り組んでいたのですが、患者さんの悩みを真正面から受け止めたり、患者さんからの暴言で、自分の無力感に悩むようになったのです。

そのうちに眠れない日々が続き、テレビを見たり遊びに行ったりする意欲が失せ、やがて食への興味まで薄れてしまいました。私は、単なる疲れではないことに思い至り、信頼している医師に相談。その結果、うつと診断され、精神安定剤や睡眠導入剤による治療を行って重症化を免れました。

治療期間中に私は、うつにならないためには自分の限界を知ることが大事だと気づきました。そして、「仕事を減らす」「無理をしない」「会合などもとりあえず休む」「家でボーッとする時間を作って休養。ただし、朝はきちんと起きて日光を浴びる」といった約束ごとを設けて実践。すると、うつはよく改善しました。

うつの治療では、日常生活でのケアも大切なのです。私が実体験を通してわかったうつの前ぶれは、不眠、不安、緊張、好奇心の薄れ、食欲減退などです。ほかに集中力の低下や物事への興味の喪失なども、うつの黄信号です。本人が気づかなくても、ご家族が注意していれば発見できることもあります。

うつの治療で休養する場合は寝てばかりいると引きこもりがちになり重症化

うつは、治療後何年かして多忙を極めたときなどに、再発することがあります。うつの約半数は再発するのです。そして、不眠や不安、気力や食欲の減退などの症状が、再発を知らせる重要なサインになhソます。
再発時の心理は、「以前よりも症状が重くなった」と感じて、「大変だ」と思いがちですが、以前よりも重篤な症例はそう多くありません。再発の際も薬による治療を行い、ときには精神安定作用のあるハーブ(薬草)なども利用するといいでしょう。

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同時に、仕事や家事を減らして休養に努めることが、うつを改善に導く早道です。とはいえ、朝から家でゴロゴロする生活ばかりだと引きこもりになり、うつが重症化してしまうので、規則正しい生活をし、適度に外出するようにしましょう。うつの患者さんは通常、周囲から「がんばれ、がんばれ」と励まされると、無力感が募ってよけいに気がめいり、激しく落ち込んでしまいます。

しかし、「すべて社会や他人のせい」と考えるタイプのうつ(新型うつ)であれば、相手をある程度励ますことも必要です。そのさい、単に「がんばれ」ではなく、できるだけ具体的な話をすることが大切です。

例えば、「今日はゴルフの話をしましょう」「明日はウナギを食べに行きましょう」など、希望が見えるような話題を提供するといいのです。一方では、患者さんの仕事や家事を減らして休養できるようにするなど、周囲の人の協力も不可欠です。

日本人は責任感の強さから、無理をしてしまう人が少なくありません。仕事をしている人なら上司や同僚がサポートして患者さんが休めるようにする、主婦ならご主人やお子さんが家事を分担してあげれば、うつの改善に役立ちます。

再発しやすいうつは、本人が1人で立ち向かうのではなく、専門医とご家族がいっしょになって行うことが必要なのです。
震災のショックによる不安感の増大も不眠を招いて、うつの再発につながりますから、前ぶれを見逃さないようにしましょう。

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