月別アーカイブ: 2012年10月

健康食品は補助的に

生活習慣病やメタポリックシンドロームの危険性が意識されるようになり、予防が声高にいわれるようになってから、さまざまな健康食品や飲みもの、サプリメントなどが出回るようになってきました。
高血圧の危険性などを聞けば聞くほど、早く改善したい気持ちになるのは当然です。
健康食品などのキャッチコピーは、魅力的ですのでどうしても飛びついてしまうのもうなづけます。血圧や血糖値が高い人、コレステロールや中性脂肪を減らしたい人にとっては、まさに手にとってみたいものばかりです。確かに、どれも成分についての栄養的な裏づけがあり、それなりに健康効果は期待できるかもしれません。
しかし、自然の食品に含まれる栄養素や食品因子はひとつではなく、それだからこそ価値があります。
ビタミンもミネラルも、そして新規に見直されている食品因子も含まれているからこそ、それらが相乗的に働いて血圧を正常に保ったり、動脈硬化を予防したりできるのです。
「○○を多く含む」という健康食品やサプリメントは、その成分の効果は期待できても、自然の食品がもつ本来の栄養素の相乗効果は望めません。健康食品やサプリメントは、あくまでも補助であり、健康保持の主役ではないのです。そこをしっかり押さえて、利用するときには過大な期待をしないようにしましょう。
また、利用するときには科学的根拠のしっかりした製品を選ぶことが大切です。雑誌の広告やインターネットなどを見て購入する人も多ようですが、なかには成分がはっきりしないものも少なからずあります。

どうしても利用したいときは、厚生労働省が認可した「特定保健用食品」(健康の維持・増進を目的とした食品)や、「栄養機能食品」(ビタミンやミネラルなどの補助を目的とした食品)のように、成分がきちんと表示されているものを選ぶようにすれば安心です。

また、最近はミネラルの豊富な岩塩や天然騰が注目を集め人気です。精製塩にくらべてこれらの塩は、確かにミネラルに富んでいますから、普通の塩を使うより体にはやさしいといえるでしょう。
ししかし、ナトリウムをまったく含んでいないわけではありません。体によさそうだからといって、使いすぎれば高血圧の人に影響があるのは当然です。
高血圧の改善の基本は、ナトリウムの過剰摂取を避け、適正エネルギーを摂取しっつ栄養バランスをとることに尽きます。
なんとなく「体によさそう?」というイメージだけで、健康食品にとびつかないようにしましょう。雰囲気やブームに左右されず、賢く選んで食べることが、生活習慣病の予防にはなにより大切です。
血圧が気になる人の特定保健用食品(トクホ)認定商品一覧

動脈硬化を防ぐ油、促進させる油 オリーブ油がおすすめ!

肉が好きな働き盛りの男性は多いものですが、どうしても肉類の脂肪には、要注意です。コレステロール値を下げてくれる動脈硬化を促進する食品のひとつに食用油があります。
動脈硬化は高血圧症の大きな原因になりますし、同時に高血圧症が動脈硬化を促進します。動脈硬化は生命にかかわる心臓病や脳卒中の原因になりますから、日常的に使う抽選びにもしっかり注意をします。油を使わない食事は、味気ないものになってしまうと思いがちですが、茹でる、蒸すなどは、素材そのものの味をしっかり引き出し「おいしい」ものです。

人間のエネルギー源である脂質は、脂肪酸によって構成されています。脂肪酸は一般に、植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸と、バターなどの動物袖に多く含まれる飽和脂肪酸に分けられます。不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げ、飽和脂肪酸は上げることが知られています。コレステロール値の高い人は、バターやラード、肉類の脂肪に要注意です。

コレステロール値を下げる油ということで、かつて「コーン油」や「サフラワー油」そして「ひまわり油」などに含まれるリノール酸が人気を集めました。ところが、その後、リノール酸をとりすぎると、善玉コレステロールも減らしてしまうことがわかってきました。
また、リノール酸は紫外線を浴びたり、熱を加えることで、すぐに酸化してしまいます。同じ脂肪酸でも、酸化されやすいものと酸化されにくいものがあるのです。酸化されやすい脂肪が体内に入ると、活性酸素の影響を受けやすくなってしまいます。

一方、同じ不飽和脂肪酸の仲間で、コレステロール値を下げ、しかも酸化されにくいものも見つかっています。オレイン酸です。このオレイン酸がたくさん含まれているのが、オリーブ油です。前述のとおり、リノール酸は摂取量が多くなると、悪玉コレステロールばかりでなく、善玉コレステロールまで減らしてしまうことがわかっていますが、オレイン酸は悪玉だけを減らし、善玉は減らしません。

オリーブ油こそ、動脈硬化を防ぐ理想の油といえるのです。オリーブ油には、ビタミンEも豊富に含まれ、全身の老化を防ぐ効果が期待できます。もちろん、油は高エネルギーの食品なので、とりすぎには気をつけなければいけませんが、同じ量をとるなら断然、オリーブ油です。
腸ストレスから自分の腸を守るために効果的なエキストラバージンオリーブオイル

健康基本のベースに必要な「ファイトケミカル」

赤ワインブームが起きたのはちょうど10年ほど前のことですが、ポリフェノールの健康パワーは、定番ですが、活性酸素を撃退して、体のサビつき、老化を防ぐ抗酸化物質の一種です。
こうした体の酸化防止効果のある植物性の機能物質を「ファイトケミカル」と呼びます。ポリフェノールを追いかけるように、イソフラボンやカテキン、セサミノールなど多くの種類が知られるようになり、食品だけでなくサプリメントなどで摂取する人が急増しています。

ファイトケミカルには、劇的に血圧を下げる効果はありませんが、細胞のがん化を防ぐ作用、血液中にたまったコレステロールの酸化を抑制して動脈硬化を予防する効果、あるいは抗ぅっ作用などがあります。積極的にとって高血圧症による合併症を予防したり、高血圧症そのものを改善するための健康な体づくりに役立てましょう。
ファイトケミカルは野菜や果物に多く含まれ、主に次のようなものがあります。
ポリフェノール
赤ワインのほか緑茶やウ一口ン茶などに多く含まれ、特に悪玉コレステロール(LDL)に対する抗酸化作用が高いのが特徴。動脈硬化による心臓病の危険性を大幅に改善する効果が期待できます。
イソフラボン
大豆の芽に豊富に含まれます。女性ホルモンに似た働きがあり、女性の更年期症状の濃和や骨租しょう症の予防に効果があるほか、乳がんや大腸がん、前立腺がんなどの予防効果もあるとされています。
カテキン
緑茶をはじめ紅茶やウ一口ン茶に多く含まれています。発がん抑制効果のほかコレステロールや中性脂肪などの血中脂質を低下させる作用、糖尿病予防効果などが確認されています。
セサミノール
ごまに含まれる成分で、細胞のがん化を防ぐ効果のほか、悪玉コレステロールの酸化を抑えて動脈硬化を抑制する効果があります。
ルチン
そばやトマト、アスパラガスなどに含まれ、血圧のコントロールや貧血予防に効果があるといわれます。